インフォメーション
9月から、お休みを変更をさせて頂きます。
昨年から1年間、資格取得の為に、女将が、学校に通っておりましたが、無事に合格し、卒業いたしました。
少しずつ、勉強をしていきながら、資格を生かしていきたいと考えております。
それに伴い、9月からは、
9月7日(日) 昼夜営業をいたします。
9月8日(月)、9月9日(火)は、お休みを頂きます。
9月10日(水)より、営業時間の変更をさせて頂きます。
水曜日 11時から14時 (お昼のみの営業となります。)
木曜日から土曜日 11時から14時 17時から21時(ラストオーダー) (昼夜営業となっております。)
日曜日 11時から14時 (お昼のみの営業となっております。)
定休日は、月、火曜日とさせて頂きます。
ただし営業時間以外でも、ご要望がございましたら、ご相談下さい。今後とも、宜しくお願いいたします。
久富自慢の、精米したての銀シャリ、
自家製漬物、引きたてのお出汁でたてた、お味噌汁の
素敵な看板を、作って頂きました。
是非、実物を、ご覧下さい。
平成27年10月7日の朝日新聞の朝刊に、載せて頂きました。
わがまちの繁盛店 久富 (阿倍野区)
懐石の技 「おばんざい」に
懐石料理で腕をふるう料理人のランチが人気と聞いて、訪れた。
地下鉄御堂筋線昭和町駅から徒歩3分。松虫通りから路地を1本入った住宅街の一角に、四季菜「久富」はあった。
家紋入りののれんが下がる外観は懐石料理店そのもの。カウンター8席、テーブル3卓とこじんまりしている。
「きょうのメニューです」。おかみさんの北田賀子さん(41)が、メニューを手書きした黒板を目の前に置いてくれた。
焚き合わせ、鯛造り、茶碗蒸し、ミンチカツなど約30種類。どれもその日仕込んだ自慢の惣菜、「おばんざい」で、
自由に組み合わせ、自分好みの昼ご飯をつくることができる。
店主の晃久さん(50)は、辻調理師専門学校で学び、大阪市内の数々の日本料理店で修業を積み、
12年前に懐石料理専門店として開店した。
腕には自信があった。負けず嫌いの性格で、開店当初、周辺の懐石料理店や他店の先輩料理人たちを意識しすぎ、
「力みすぎていました」
数年前、ふと、昭和町かいわいはお年寄りが多いと気付いた。懐石はコース料理。量が多くて最後まで食べきれない人がいた。
一人暮らしのお年寄りなら、そもそも懐石を食べに来ない。
店の経営は景気にも左右された。
晃久さんは、地元に根差した庶民的なメニューの方がよいのではと思う反面、高度な料理技術を見せられる懐石料理へのこだわりがあった。
1年近く悩み、今年1月に出した結論が、懐石料理で培った技術を生かしたランチタイムの「おばんざい」だった。
実は、賀子さんも「辻調」の卒業生。季節感をどう出すかや、味付けに悩む時は、「ちょっと味見してみて」。
プロの料理人同士の夫婦ならではのやりとりが、調理場の内外で行き交う。
毎朝午前5時からの仕込みでは、新潟から取り寄せた玄米を精米して米を炊く。
カツオと昆布でとったダシを利かせた和食から、若い人向けの揚げ物までメニューに幅をもたせた。
地元の人の朝ご飯代わりにと、午前9時から営業している。
「新しい一歩は勇気が必要でしたが、地元の人が喜んでくれるのが一番。この値段でこの味かと言われたい」と晃久さん。
懐石料理に賭けた料理人の意地は消えていない。